わお、フリクリはチャレンジングだよ☆
アニメ「フリクリ」を見ました!!
『新世紀エヴァンゲリオン』のガイナックスが放つ、話題のOVA。地方都市・疎瀬を舞台に、次々と起こる奇妙な事件に挑む小学6年生の少年、ナオ太の姿を描く。(Amazon.co.jpより)
っていう、ガイナックスとProduction I.G.が共同制作したOVAです!!
このブログでは、いつもエンターテイメントについてレビューを書いていますが、「フリクリ」のレビューは書きにくいです。なんといっても、あらすじやキャラクターを書いても魅力が伝わらないからです。一言で言うと、「本当にやりたい事を好き勝手やったんだなー」ってことです。
それでもあえて書きますが(書くんかい)、OVAでしか出来なかったあろう、下ネタやオタクネタを盛り込みながら、「ワケ分からないけれど引き込まれる」感じで始まります。最後は、年上の女性に対する故意を通じた主人公ナオ太の成長、という王道の終わり方を見せます。
キャラクターは、みんなちょっと欠けていたり、クレイジーだったりします。ちょっとエッチな事をしているオマセな小学生、彼氏を失った喪失感をその弟に求める女子高生、そして完全にブッ飛んでいる宇宙人(自称)。でもそんなクレイジーな人たちが、それぞれの愛の形を示して、物語は収束していきます。
あれだけワケ分からないと思っていたものがきれいに終わるなんて!! しかも「エヴァ」と同じガイナックスなのに!! と驚きながら終わるわけです(笑)。
前回のレビューでは、別な作品のクレイジーなキャラクター造詣を酷評しましたが、今回、クレイジーながら絶賛している理由は三つあります。
一つは、それぞれが異なったクレイジーさを持つことによって、それぞれのキャラクターの個性が際立っていることです。特にオマセな小学生に規制する二人のヒロイン(女子高生と宇宙人ね)の対比がいいです。女子高生は皆に対して一線を引いていて、宇宙人は本来別の人間同士が保つべき距離を完全に無視します。
主人公も、親や兄との葛藤、コンプレックスを乗り越えていくわけですが、そこはガイナックス、「エヴァ」のようなダークな演出が光ります。でも、宇宙人の付いて行けない程のノリといいコントラストが出来ていて、見ていて暗い気持ちにはなりません。
もう一つは、先ほども書きましたが、クレイジーでありながら、王道の要素も含みつつ、なんか意外と真面目でもあって、きれいに収束することです。
最後に、クレイジーなキャラクターを超える、クレイジーな演出にあります。もともとI.G.の作品だけ合って音も動きもいいのですが、「フリクリ」はそれにとどまりません。
文字の効果的な挿入(貞元さんの得意技ですよね)や、漫画のような絵柄への変化、ロックバンド「the pillows」の曲の効果的な使用。おそらく商業ベースのテレビアニメや、映画では出来なかった実験的な試みが多数見られます。前衛的です。カッコいいです。
「フリクリ」は、キャラもストーリーも演出も、一歩間違えばただの「わけ分からない」になってしまうギリギリのラインを上手に狙っています(逆に言うと、見る人を選ぶといえます)。
たった6話しかない作品ですが、長いシリーズ物の連続アニメをはるかに越える衝撃度でした。こんなチャレンジングな作品に、また会いたいものです。
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